イーロン・マスク氏は、スペースXがAIデバイスの試作機を製造したとするウォール・ストリート・ジャーナルの報道を「全くの事実無根」と否定した。スペースX株(SPCX)は、水曜日に投資家が相反する情報を見極める中で約7%下落した。
同報道は、同社が上場前に投資家向けに端末型デバイスを非公開で公開したとしている。一方で、この否定により、値動きの大きい同株への見通しは依然不透明なままとなった。

マスク氏、AIデバイス報道を否定
ウォール・ストリート・ジャーナルは、スペースXが6月の上場前にiPhoneより薄いデバイスを投資家に公開したと報じた。試作機はクアルコム(QCOM)のスナップドラゴンチップセット上で独自OSが稼働していたとされる。
また、現在スペースXに統合されたマスク氏のxAI部門の技術も活用したという。関係者は、プロジェクトは初期段階で設計変更の余地があると説明。しかし、イーロン・マスク氏はこの内容を否定している。
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報道内容を裏付ける提出書類や画像、製品デモは現れていない。スペースXも公式コメントを控えている。この否定は2月にマスク氏がスペースXによるスターリンクフォン開発報道を否定したケースと重なる。
それでも、こうした報道はスペースXが自社を売り込む手法とは一致する。同社はロケット、衛星通信、AIなど多岐に事業を展開している。ただし、は、消費者向け端末よりもデータセンターや衛星が中心となっている。
スペースX株、上場後の下落続く
SPCXは1株あたり157.88ドルまで下落し、火曜日終値170.86ドルから約7%安となった。本稿執筆時点で158.33ドルで取引されており、6月の過去最高値225.64ドルから約30%下落の水準。記録的なから続く下落傾向を深めている。

スペースXは6月の新規株式公開時、1株135ドルで価格設定し、約750億ドルを調達。時価総額はおよそ2兆900億ドルとなった。
クアルコム株は一部の投資家が新たな半導体提携への思惑などを背景に小幅高となったが、このような分かれた反応は市場の不透明感を反映している。スペースX株は、アナリストがかねて指摘してきた重要なサポート水準近辺での取引が続く。

同社からの説明がないまま、投資家は引き続き動向を見守る状況。マスク氏の否定だけでは臆測を完全に払拭するには至っていない。今後もスペースXから公式発表がなければ、SPCXの下押し圧力が続く可能性が高い。