豪州準備銀行(RBA)のケント総裁補佐は演説で、非伝統的手段の新枠組みを公表した。市場は「インフレへの容認度が低くなる」との発言に注目したが、これは現在の高インフレへのタカ派姿勢ではなく、将来の低金利環境を想定したハト派的シグナルである。 ケント氏は、金利がすでに低い局面でインフレが目標(2-3%)を下回るショックが起きた場合、中銀は容認せず、予防的に政策金利を過敢に引き下げると説明した。コロナ禍で導入した国債購入や量的緩和(QE)は効果が限定的で、巨額の損失をもたらしたと総括。不人気なマイナス金利にも否定的な見解を示し、将来の景気後退期には非伝統的手段より利下げを前倒しする方針を示唆した。