アビバックス株は、2026年6月30日に38%超上昇した。今月初めに43%下落した同フランス・バイオテック企業の価値を失わせたがんリスク懸念が、新たな第3相データで和らいだ。

この上昇は、アビバックスの主力潰瘍性大腸炎治療薬オベファジモドの新たな試験結果を受けたもの。データは、持続的寛解および新たな安全性懸念がないことを示した。

安全性シグナルの反転

アビバックス株は、6月2日に43%急落した。治験初期のデータで、オベファジモド投与患者に悪性腫瘍の増加が見られたためだ。

同社は6月28日(日)に第3相の新データを公表した。対象は初回治療に失敗した患者。研究者は、がん発生率が潰瘍性大腸炎患者で一般的な範囲内に収まったとした。この発表が6月2日急落の要因となった安全性懸念を和らげた。

がんリスク懸念とその後の更新内容は、同株の1カ月チャート上に示されている 出典: Trading View

初回治療に失敗した患者のうち、37.2%が臨床的寛解、34.5%が内視鏡的寛解を44週時点で達成した。これらの結果は、治療困難な患者層における当薬の有効性を改めて示した。

アビバックス株は過去1年で1730%超上昇している。

リスク評価で分かれるウォール街

間でリスク評価は割れている。シチズンズは、アビバックスの目標株価を187ドルに引き上げ、アウトパフォームを維持した。プラセボ調整後寛解率を評価した形だ。

ウェドブッシュはより慎重な見方を示した。同社はアビバックスの格付けをアンダーパフォームからニュートラルへ引き上げる一方、目標株価を90ドルへ引き下げた。50ミリグラム投与群で悪性腫瘍に関する疑念が残っており、規制リスクにつながる可能性を指摘した。

アビバックスは2026年第4四半期にFDAへ新薬承認申請を予定。それまでの間も、追加の安全性データ次第で株価が大きく動く可能性がある。