SharpLink(SBET)は今週、イーサリアム(ETH)を1万ETH追加購入し、総保有量を88万6,725ETHとした。この買い増しは、ファンドストラットのトム・リー氏が「センチメントはFTX崩壊後以上に悪化している」と発言したタイミングで実施した。
同社はこの購入と同時に自社株買いも実施した。先週、資金調達で7,500万ドルを確保し、213万株超を買い戻した。SharpLinkはこれらの動きを一体の戦略と位置づけ、1株当たりのETH保有量を増やす狙いとした。
SharpLink、ETH買い増しと自社株買いを実施
発表によると、同社は1ETH当たり平均1,611ドルで1万ETHを購入した。しかし、この価格はすでに本稿執筆時点の1,570ドルを上回っており、今回購入分は数日で含み損に転じている。

この買い付けにより、6月28日時点のETH保有量は88万6,725ETHとなり、BitMineに次ぐ企業として2番目の規模となった。このポジションの時価はイーサリアムの現行価格で約14億ドル相当。
ETHは2025年8月に過去最高値4,946ドル付近を記録したが、そこから約69%下落している。過去1カ月間の下落率は約23%で、SharpLinkが大半を購入した水準を大きく下回る。
自社株は213万2,773株を1株あたり4.69ドルで買い戻した。支出額は約1,000万ドル。調達した7,500万ドルは発行株価が約41%のプレミアム水準で設定されたもの。
「ETHと自社株を魅力的なバリュエーションで購入できる好機だったので、両方を実行した。今週は1万ETHの買い増しと、213万2,773株の自社株買いを行った」とSharpLinkのジョセフ・チャロムCEOはXの投稿で述べ、両決断は一体であると強調した。
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同社は8カ月ぶりにばかりだった。
トム・リー氏「センチメントはFTX後の最悪水準」
こうした買い増しは、市場全体のムードと対照的だ。リー氏は最大のイーサリアム保有会社BitMineの会長を務める。同社は今週、ETHを570万枚、暗号資産と現金の総額を98億ドルと公表し、SharpLinkの6倍以上の規模を維持している。

最新のインタビューで、リー氏はGoogle検索数の減少やRSI(相対力指数)の最低水準更新を強い恐怖のサインと指摘した。
「恐怖・強欲指数はFTXショック直後より悪化している。通常このような時は、何かを買う好機となることが多い」
リー氏は、イーサリアムの価格がファンダメンタルズに比べて出遅れているとし、を長期の追い風と評価。イーサリアム財団の人員流出を受けて浮上した資金不安説も否定している。
ステーキング収入は、この下落局面でもイーサリアム保有企業が含み損を相殺する一助となってきた。SharpLinkの買い増しが底打ちサインとなるのか、あるいは確信の強さを示すのみなのかは明らかではないが、同社が買いを継続する一方、市場の多くは含み損を抱えている。