ビットコイン(BTC)ドミナンスは現在58.55%で推移し、2025年8月以降続くレンジの下限を試す動きだ。この水準を明確に割り込めば、55.5%が次のターゲットとされ、多くのトレーダーはこのレベルを幅広いアルトコインローテーション開始の目安とみている。

暗号資産恐怖&強欲指数は最近「極端な恐怖」にとどまる一方、アルトコインシーズン指数は45と中立圏を維持。BeInCryptoは週足・日足のBTC.Dチャートを分析し、待望のアルトコインシーズン到来が近いかどうかを検証した。

ビットコイン・ドミナンス、数年続いた上昇トレンドを下抜け

週足チャートでは、2022年末に遡る長期上昇パラレルチャネルが出現している。ビットコイン・ドミナンスは2025年8月、この構造を下抜けし、数年に及んだ上昇トレンドが終了。その後、2026年4月まで横ばいの期間が続いた。

2026年5月、ドミナンスは再び61%付近のレジスタンスまで上昇したが、強く反落した。BeInCryptoは4月にドミナンスが一時60%を上抜けた際、この領域を注視していた。BTC.Dは現在、かつてのレンジ内に戻り、0.236のフィボナッチ戻し59.63%を下回る推移。

BTC.D週足チャート

日足チャートは55.5%への下落余地を示唆

日足でみると、2025年8月以降続く58%~60.75%の水平パラレルチャネルが形成されている。ビットコイン・ドミナンスは支えになる下限で推移し、下値ブレイクのリスクを試す格好。

さらに、2025年9月安値を起点とする上昇トレンドラインは2026年6月に下抜けた。BTC.Dは同月末にラインをレジスタンスとして再び試したが、再反落。テクニカル面で3つめの弱気シグナルが点灯し、2020年以来ビットコインに後れを取ってきたの相対的地位にも圧力がかかっている。

BTC.D日足チャート

レンジ下抜けとなれば、計測上のターゲットは55.5%近辺に位置。この水準は週足における0.382フィボナッチサポート(55.66%)とも重なり、強いコンフルエンスゾーンとなる。ただし、日足の相対力指数(RSI)は40付近でじり高となり、中立を維持。下落シナリオにはなお追加の確認が必要。

極端な恐怖と中立的なアルトコインシーズン指数

センチメント指標は、テクニカルとは逆方向の示唆も加える。暗号資産恐怖&強欲指数はビットコインが6万ドル~6万1000ドルを維持する中、19と表示。7月1日時点の11、先週の12から上昇した。6月の急落以降、同指数は1か月以上「極端な恐怖」に滞在し、背景には、地政学リスク、ETFからの大規模資金流出などがある。

過去の例では、20を下回る期間が続いた際、市場ボトム圏で集中する傾向。2026年2月には記録的な5まで低下した。

恐怖と強欲指数

他方、BlockchainCenterのアルトコインシーズン指数は45で、ビットコインシーズンとアルトコインシーズンのほぼ中間水準にとどまる。この指数は、上位50通貨のうち75%が過去90日間でビットコインを上回ったときのみ「アルトシーズン」点灯を示す。

現行ドミナンス構造が2022年末から始まって以降、「真のアルトコインシーズン」は一度も到来していない。一部の専門家は、世界の流動性が再拡大しない限り、このローテーションは始まらないと指摘する。

ビットコインはCoinGeckoによれば6万1616ドル付近で推移、過去24時間で2.4%上昇。アルトコイン投資家にとっては、いまの相場は二択の構図が続く。週足終値で55.66%を割り込めばローテーション論が後押しされる一方、59.63%を回復すれば資金は引き続きビットコイン優位となる。