Kunal Das Kamal Choudhury
米国食品医薬品局(FDA)は火曜日、 特定の血液がんの治療を目的とし、幹細胞移植に伴う合併症のリスク低減も目指すオルカ・バイオ社の治療法を承認したと発表した。
「Orca-T」(商品名:Tregzi)と呼ばれるこの治療法は、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群などの血液がん患者の治療を目的としている。
「Orca-T」は、適合したドナーからの健康な造血細胞および免疫細胞を用いて、患者の損傷した血液系および免疫系を再構築すると同時に、従来のドナー由来幹細胞移植に伴う重篤な合併症を軽減するように設計されている。
この非上場バイオテクノロジー企業のCEO、ネイト・ファーンホフ氏は ロイターに対し、この治療法の卸売価格は42万8000ドルになると述べ、7月末までに受注開始を見込んでいると 付け加えた。
ファーンホフ氏は、Orca-Tの主な利点は、慢性移植片対宿主病(GvHD)のない生存率の向上にあるとし、これを血液がん患者に対する「より完全な回復をもたらす治療法」と表現した。
この承認は、後期臨床試験の結果に基づくもので、Orca-Tを投与された患者の78%が1年後に生存し、中等度から重度の慢性GvHDを発症していなかったのに対し、従来の移植を受けた患者では38%にとどまった。
GvHDは、ドナーの免疫細胞が患者の健康な組織を攻撃する移植に伴う合併症である。臓器に損傷を与え、長期にわたる免疫抑制薬の投与を必要とし、感染症のリスクを高め、死に至ることもある。
この治療法は、ドナーの血液を特定の細胞種に分離して作られる。これには、移植片対宿主病を抑制する制御性T細胞、血液および免疫系を再構築する幹細胞、感染症やがんの再発と闘うのを助ける従来のT細胞などが含まれる。