ソフトバンク傘下のLY Corp( TSE:4689)とベイン・キャピタルは、価格比較サイト「カカク.com」( TSE:2371)への買収提案額を再び引き上げ、同サイトの企業価値を6700億円(41億2000万ドル)と評価し、スウェーデンのEQT( OMXSTO:EQT)による競合提案との差を広げた。

水曜日の夜遅くに公表された法的拘束力のある提案において、LYとベインは、カカク・ドットコムの発行済み全株式に対する買収価格を、5月に提示した1株あたり3232円から3384円に引き上げると発表した。

この新たな提案を受け、カカク・ドットコムは木曜日の声明で、現在1株あたり3000円となっているEQTの提示価格について協議を進める一方、同スウェーデン系投資会社の買収提案への支持を維持すると述べた。

同社は、EQTの買収提案を支持するという株主への推奨を撤回し、姿勢を「中立」に変更するとともに、両買収提案者との協議を行うと付け加えた。

ガバナンスの変化を背景に、より多くの企業が非公開化を進めるようになったことを受け、日本におけるM&A活動は急増している。プライベート・エクイティ(PE)企業が数多くの取引を主導しており、昨年はKKR( NYSE:KKR)とベイン・キャピタルが、ソフトウェア開発会社の富士ソフトの非公開化をめぐって争った。この対決では、最終的にKKRが勝利を収めた。

LYとベインは、カカク・ドットコムの主要株主の一つであるKDDI株式会社( TSE:9433)が買収提案への支持に同意すれば、自社らの提示価格を1株あたり3500円に引き上げると述べた。

EQTは、競合する買収提案が最初に発表された後の5月、自社の提案の魅力を確信していると述べていた。EQTは木曜日のコメント要請には応じなかった。

カカク・ドットコムは、価格比較サイト「カカク・ドットコム」、レストランの口コミ・予約プラットフォーム「タベルログ」、求人検索サービス「求人ボックス」など、幅広いオンライン事業を展開している。

ベインとLYは、資本注入や経営支援を行うほか、LINEのメッセージングアプリやYahoo! Japanなどを含むLYの 既存事業との連携を通じて 、カカクの事業の収益性を向上させることができると述べた。

LYとベインは、カカクから支持の意向が示されない限り、買収提案を行わないとしている。

(1ドル=162.4900円)