川崎重工業 TSE:7012が3営業日ぶりに反落し、一時、前営業日比8%超安の2683.50円まで下落した。朝方はプラス圏での推移となっていたが、ロイターが公募増資と新株予約権付社債(転換社債=CB)で総額2000億円規模の資金を調達する方向で最終調整に入ったと報じたことを受け、売りが広がった。

市場では「半導体やフィジカルAI分野への成長期待は高いものの、調達資金を上回る利益成長につながるかどうかは現時点で見極めきれていない」(国内証券シニアストラテジスト)と、慎重な声が聞かれた。2000億円規模の資金調達については、足元の時価総額が約2兆円まで拡大していることを踏まえれば、規模感としては妥当との見方もあった。

関係者らによると、今週中にも公募増資とCBの発行を決議する。航空機エンジンやガスタービン、半導体製造装置向けロボットのほか、中長期的な成長が見込まれるフィジカルAI分野などの投資に充てる。投資回収まで時間を要することを踏まえ、普通株式と転換社債を組み合わせ、海外の機関投資家に重点的に販売する。