ウォール・ストリート・ジャーナル紙が日曜日に報じたところによると、米司法省は、致命的な細菌の感染や乳児の死亡に関連した粉ミルク工場の対応をめぐり、アボット・ラボラトリーズ NYSE:ABTに対する刑事捜査を打ち切り、代わりに民事罰を科す方針を決定した。
ロイターはこの報道を直ちに確認できなかった。米司法省とアボット・ラボラトリーズは、営業時間外であったため、コメント要請に対し直ちには回答しなかった。
アボット社は、調査官が同社のミシガン州工場から致命的な可能性のある細菌の痕跡を発見したことを受け、2022年に乳児用粉ミルク製品の回収 を実施し、同工場を閉鎖した。この回収と工場閉鎖により、パンデミックによるサプライチェーンの問題から始まっていた全国的な乳児用粉ミルク不足がさらに深刻化した。
アボット社は当時、同社の粉ミルクとこれらの疾患を結びつける証拠はないと述べていた。同社広報担当の 氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、流通した未開封のアボット社製乳児用粉ミルクから、乳児を病気にさせた細菌が検出された事例はないと語った。
WSJの報道によると、一部の検察官は同社を刑事告発する証拠があると信じていたが、上層部の意思決定者らが捜査を打ち切ったという。その代わりに、連邦政府の資金による栄養支援プログラムを通じて同社が粉ミルクの販売で得た収益を回収するという、より軽い措置を選択したと、同報道は付け加えている。
「わが国の食品供給の安全を確保することはトランプ政権にとって最優先事項である。しかし、米司法省は起訴による規制には賛同していない」と、米司法省の広報担当者はWSJに語った。
同報道によると、検察当局は事件を取り下げる前に、連邦「食品・医薬品・化粧品法」違反によるアボット社への軽犯罪罪の起訴と、政府を欺いたことによる別の罪状を検討していたという。また、検察当局は少なくとも1人の個人に対する起訴も検討していたと付け加えた。