ボーイング( NYSE:BA)と同社のエンジニアおよび技術職を代表する労働組合は火曜日、10月に労働協約の期限が切れる前に、正式な労使交渉を開始すると発表した。
約1万7,000人の組合員を代表する「航空宇宙専門技術従業員協会(SPEEA)」は、賃金の引き上げ、福利厚生の充実、およびより柔軟な勤務形態を求めていると述べた。
今回の交渉は、ボーイングにとってここ3年間で3回目となる主要な労使交渉である。過去2回の交渉は、同社の民間航空機部門の従業員 と、別の交渉単位である防衛部門の従業員 を対象としており、いずれも国際機械工・航空宇宙労働者組合(IAMAW) が代表を務めていたが、いずれも長期ストライキで決着した。
ボーイングは、さらなるストライキを回避したいと考えている。ストライキが発生すれば、同社の単通路ジェット機の中で最小および最大の機種である「737 MAX 7」と「737 MAX 10」、そして最大級のジェット旅客機「777-9」の型式認証取得に向けた取り組みがさらに遅れる恐れがあるからだ。同社は、高度な技術力を要する型式認証作業において、すでに予定より数年遅れている。
「我々の進捗を脅かすいかなる事態も、顧客に損害を与え、当社の回復の軌道から外れてしまうことになる」と、ボーイングの副社長兼生産エンジニアリング担当チーフエンジニアであるベン・ニマーガット氏は、火曜日にSPEEAの組合員に送った書簡で述べた。
同氏は、今回の交渉は「皆様への敬意と、皆様が行っている重要な仕事への敬意」を示す機会であると述べた。
「緊急対応計画の実施に費やすはずだった資金を、強力な契約案の策定に向けて、むしろ皆さんへの投資に充てることができる」と同氏は語った。
737 MAX 7は、現在のSPEEA契約が満了する前に型式認証を取得する可能性がある。連邦航空局(FAA)のブライアン・ベッドフォード局長は5月、ロイターに対し、同機が 今夏に型式認証を取得する見込みであると述べた ( )。これに続き、年末までにMAX 10も認証される見通しだ。
同社によると、777-9の完全な型式認定は2026年まで行われない見通しだ。